赤羽道夫

脱稿、お疲れ様でした。 ティーンエージャーの頃のまどろっこしい恋愛感情は、歯がゆいばかりで前に進まない。これが思春期の少女の心理なのだろうと、思いました。 揺れ動く気持ちが自分でどうなっていくのかわからない。それを経験したからこそ、大人へと成長できるのだとしたら、これはすごく大事な時期なのでしょう。 それから数十年、どきどきしながら読んでいると、再会した純一との会話を楽しむ啓子は、すっかり大人の対応ができて余裕を感じさせるようになっていた。 あまりにあっけらかんとしていて、拍子抜けするほど。それが大人の付き合いというものなのだろう。 その対比が落差が、逆におかしくて、笑みがこぼれます。 二人の関係は今後はどうなるのだろう。このまま適度な距離を保つのか、それとものっぴきならない関係へと発展するのか……。 啓子は今の関係で満足しているようですが、思ってもみないことが起きるのが人生というものですよね。
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