スミレ

「狼になりたい」と思う人とは、どんな人だろう。 孤高の青年か。 鋭さに憧れる少年か。 でも、実際は一夫一婦制を採ると言うから、愛に疲れた壮年ということもあるかもしれない。 主人公は、青年。 いや、少年だったのかもしれない。きっと、その前の日までは。 少年が青年に変わるとき、何を願ったのか。 そのために、何を諦めたのか。 映画のワンシーンのように、情景が眼裏にはっきりと浮かぶ。 ありふれた、と思わせて、読む人の若かりし頃を蘇らせてくれるこの短編は、まばゆく照らすクリスマスツリーのように冬の一瞬をあたためてくれるだろう。 その決断に、エールと祝福を。
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スミレさん、おはようございます。 「狼になりたい」に素敵なレビューをいただき、ありがとうございました。 思いがけないことで、すごく嬉しかったです。 私も久しぶりに読んで、若い頃に捨てた感情をいくつか思い出しました。懐かしかったです。 レビュー、ほんとうにありがとうございました。
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以前読んだときも、素敵なお話だと思ったんですが、昨夜読んだとき、しみじみ良い話だなぁぁぁと思いまして。 夜の魔力で、つい書いてしまいました。 ストーリーももちろん良いですし、文章も過不足なく精錬されていて、本当に目の前でお話の中の光景を見ているようでした。 今の季節に読めて、良かったです。 どうもありがとうございました。
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