梅虎

日頃の☆に〇〇を込めて… 極短編【今日は何の日?】をお贈り申し候。 『…』 「…土方、早くせぬか」 『…若サンよ。俺ぁ死ぬぞ』 「貴様はまだ、生きている」 『いや。死ぬな。後三つ数えたら─』 「一、二、三。死なぬ。早くせよ」 『何故、俺がこんな所で』 「早くせぬか。飴が冷め固まってしまう」 『飴作りなんざやらされてんだ!?畜生が~ッ』 「ふ…そうだ。その勢いで溶けた熱い飴を、伸ばしては畳み伸ばしては畳みを繰り返せ」 『糞アチィッ!そして匂いが甘ぇ!死ぬッ』 「飴だからな。良い練り具合だ。細く伸ばして切るぞ」 『ハァ~…ハァ~…』 「貴様…発情期か?変態か」 『違ぇわ!見たろうよ!鬼の様な高速練りを!流石に疲れるってんだ!』 「伸ばしたぞ。貴様は…これで細かに切ってゆけ」 『人の話を─…あ?ハサミ?』 「得意だろう」 『ま…まぁ、俺にハサミ持たせりゃ、モノを寸分違わず切れるがよ』 「では、俺は刀で」 『…おい。何か画的に落差ねぇか?俺地味…』 「気にせず、ヤレ」 トカカカカカッ パチ、パチ、パ… 『…おい。音にも落差ねぇか』 「よし。後は切った飴を三つずつ小袋へ」 『ひぃ、ふぅ、みぃ…つか何してんだ、俺』 「梅虎の密命だ。逆ちょこならぬ、逆飴を皆にと」 『何故だ?意が全く…』 「分からぬな」 『テメェもかよ』 「日頃の☆に、黄金色の飴を。だそうだが」 『何故、今日だ』 「知らぬが、出来た」 『…皆にやるなら、怒りなんざ込めて悪かったな』 「塩も入れたし丁度だろう。受け取れ人間」 『飴に塩だと?お前さん達…色んな意で心して食いな』 いつも有難う!
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ありがたく いただきます\(^o^)/
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『応。食って腹ぁヤバくなったら…飲め』 「…石田散薬……効かぬぞ」 『効くってんだ!あ~…のよ。何時も有難よ』
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ウフフ( ̄□ ̄;)!!塩( ̄□ ̄;)!!アマーい塩( ̄□ ̄;)!!
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『く、食ったのか』 「飴だから問題無い」 『そりゃ…ま、そうか。しかし、お前さんも本当に物好きな女だ。これからもよろしく頼まぁ』
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