藤白 圭

(応援) 本作は、かなりナーバスなテーマを用いているのにも関わらず、冒頭からラストまで、どこかで不安定で、どこか優しく、それでいて希望と強さを感じさせてくれる。 それはきっと、この物語の主人公の願いがとてもささやかであり、自分自身の宿命を受け入れ、そして、自分自身を皆に理解し、受け入れてもらおうと、自らが周囲に近付こうと努力しているからでしょう。 人は知性も体力も感性も皆、それぞれ違い、優劣だってある。 それを受け入れ、互いに共感し、時には切磋琢磨するからこそ、人間関係というものは出来上がり、社会というものは回っていく。 「自分はみんなとは違う」 それは、普通だと思っている人達にだって言えること。 「みんなちがって、みんないい」と金子みすずさんの詩の中でもうたわれているように、みんな違って当たり前。 そして、それを自分も周囲も認めて受け入れることで、世の中はよりよいものになっていくのではと思いました。 素敵な物語に感謝致します。
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快紗瑠さん、ありがとうございます。 これを一人称で書くのは私にとってすごい挑戦で、「入りにくいかなあ…」と心配していました。 主人公に心を寄せてくださって、ありがとうございます。 おっしゃるとおり、彼らが生きやすい世の中は、ほかの人々にとっても優しい社会になるのではないかと思います。 少数派も尊重される社会になるといいですね。 嬉しいレビュー、ありがとうございました。m(__)m

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