あーる

ふぇ……怖かった。何度ひぇーっと肩を竦めた事か! 社員旅行先の山間の温泉旅館で、卒業後は疎遠になってしまっていた高校時代の親友との偶然の再会。 二人の再会の喜びとそれぞれの特別な気持ちをふんわりとにおわせながら物語は進んでいきます。 この偶然の再会。それが巻き込まれる思わぬ災難の結末に影響し、さらに二人の関係をも変えることになる……。 きっとこの再会も偶然に見えて偶然じゃなかったのでは…なんて思えてしまいました。 普段気になどせず過ごしているけれど、本来「死」はすぐ隣にあるもの……それを強く意識せずにはいられませんでした。 そして、だからこそ大切な事、大切なものは胸の中だけではなく、しっかり腕の中に抱きしめておくべきなのだろうとも思いました。 あの生死ギリギリの経験をした二人にとっては、事実と夢、曖昧な記憶も全部ひっくるめて今という現実に繋がってる。 たぶん、いつでもすぐ隣にあるあちらの世界。でも、この物語の二人には、大切なものを見失ったり後悔などしない道をこの後二人で歩いて行ってくれたら…と願いたくなる、エンディングでした。 オカルト、ホラーの恐怖心とBLの心の葛藤。いつも平穏で過ごせるとは限らないという教訓。いろんな事柄が融合して様々な感覚を抱かせてくれるお話でした!!
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あーるさん素敵なレビューをありがとうございます! ( ´ ▽ ` )ノ 嬉しいです! 「バス」楽しんでもらえて良かったです^^ 怖かったと言ってもらえるのもとても嬉しいです~! 昔、たろまろの二人でこのお話を作り描きながら、まろちゃんが「ひーーー! こわい!」と叫んでいたのを思い出しましたw 潤君の「大事な人と生還したい」という強い気持ちがあったから、二人はバスから降りられたのだと思います。 秀介も言ってますが、あの状況、一人だったら秀介は何も疑わず一緒にバスに乗っていたでしょう。先輩や後輩に誘われるまま、バスに乗り込んでしまい、降りたくても降りられなくなっていたのではないでしょうか。
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