西 東

書店のお姉さんの物腰がとても素敵で、読み終えた時に、こんな素敵な女性が相手を真摯にしてくれていたのならどんなに時間が過ぎていても思い出すのだろうなと感じました。 ただ閉店と言う寂しさのある切っ掛けでしたけれど、男性側の本を読まなく成っていた事に気付いて愕然としている様子に共感してしまいました。 学生時代が一番、本を読めていたなと実感するからです。 それから時代を遡っての少女の視点に変わってからは、瑞々しいと言いますか、まだ自分の気持ちにすら折り合いを付けれない喜怒哀楽の感情が丁寧で、書店のお姉さんと話をする様になってからの心の成長ぶりが爽やかでした。 子供と大人の間でアンバランスに揺れる感情が見事に描写されていて、頑張ってと応援したくなる真っ直ぐさが羨ましく感じる程です。 最後のエピソードも本屋ならではであり、今後の本や人との繋がりも感じられて心地好い読後感を味わいました。
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>西 東さん コメントをいただき、ありがとうございます! 西 東さんと同じで、私も学生時代が一番、本を楽しめていたように想いかえします。 このお話、地元の大型書店が「突然ですが三日後に閉店します」みたいな実体験があり、そこから膨らませたものとなります。 本当に素敵な本屋さんで、子供の頃からずっと通っていて、寂しく想ったものです。 本を素直に読めなくなっている気持ちは、そんな時に私が感じた気持ちも、けっこう反映されている気がします。 男性側と女性側の視点と描写の違いはこだわったところなので、その違いが上手く表現できているのであれば、よかったなと。 エブリスタでは初めての長編でしたが、最後
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