うたうもの

おとぎ話のような世界でもあり、けれどもどこかしら倦怠的な雰囲気を醸し出すダークファンタジーでもある世界です。 眠るという行為は活動する生物にとって本来必要不可欠なものであります。 人間はもちろん、犬や猫も動き回ったら疲れ、眠るのです。 そしてもしかしたら、気持ちいい夢を見ているのかもしれません。 我々が知らないだけで、植物も深い眠りに落ち、悪夢を見て冷や汗を描くように花粉を撒き散らすのかもしれません。 そんな眠りの世界がひとつのことで少しずつ狂うと、この世の中の全体がまるでまったく違う世界になってしまうでしょう。 まして、ずっと長いこと、一睡もできないならばなおさら。 その狂いの原因というのは、音や匂い、温度や気圧の変化など外的要因ももちろん多く作用しますが、心理的、精神的な内的要因というものが少なからず原因となってしまっているのでしょう。 そう考えると、この物語の世界はまったくのおとぎ話ではなく、我々の眠りの世界と密接に関係していると考えられないでしょうか。 この物語の登場人物たち、そしてこの物語に触れた皆に安らかな眠りの訪れんことを。
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原作を超える!素敵なレビューありがとうございます!うたさんにレビューもらえるなんて感謝しかないです(*´ω`*) 人の死を初めて経験したとき、眠るという行為が幼いながらとてつもなく怖かったんです。 もしそのまま目覚めなかったら…… 誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか? 生まれてから一度も寝たことがない人はいないかもしれない。でも、安心して眠れている人はどのくらいいるでしょうか? すべての人に心安らかな眠りを。 私も願っております。
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いえいえ、とても素晴らしい作品でしたので、気合いを入れてレビューさせていただましたよ(笑) 眠るというのが怖くなる。 死というものを認識したときに、確かに幼心の中でもそういう恐怖を覚えていました。 古来から死というものを眠りと結びつける風習が、あらゆる地域において見られます。 死=眠りという感覚は我々のDNAに深く刻まれた記憶の名残なのでしょうね。 いろいろと考えさせられた作品でした。 にゃんたさんはやはり才能の塊だと改めて思いました♪ いつか童話や絵本も読んでみたいです←
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