青木ぬかり

 ファンタジーというジャンルに置かれているものの、この物語が描く世界が存在するか否かは永遠の課題であって、当面は答えが示されないでしょう。  科学が「時間」というものについて、その密度をも含め本質を解き明かさない限りは、「永遠」というものの存在を否定できないのですから。  本作は、時間にすれば「刹那」に起こった心の中のできごとを描いた作品なのだと思います。  努めて明るく、そしてやさしく、いのちの大切さを囁く物語です。
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