西 東

最後、再びタイムリープしたエミルが出会う少年の名前を知ると、大切にしなければならないのはやはり命なのだろうと思ってしまいますね。 未来からの来訪者でありながら、事故の為に忘れた目的が分かると共にキナ臭い勢力も出て来てと内容はどんどん重苦しくなって行くのですが、エミルに天真爛漫さを感じるのと彼女に係わる麦沢家の兄弟を始めとする家族一同の人柄の良さに暖かい気持ちにさせても貰います。 特に父親の理解力には、有り得ると思わされ同時に有りそうで無かったなと思わされました。 地理や歴史に疎いのが残念に思う程に丁寧に調べられてある背景や風景の描写もあって、本当に人知れぬ所で起こっていそうです。 目的の達成は成されますが、それは今を生きる人と未来からの技術、そして遥か昔からの先人の知恵を信じる事が出来たからではないのかとも考えてしまいました。
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レビュー、ありがとうございました。 石田衣良さんのスクールの中で、「文化財を守るでは読者は感動しませんから、なにか現代の人とのドラマを、住職との恋愛関係を中心に──」と、びっくりするような想定外のアドバイス。 この時点で、もう麦沢兄弟とエミルでの構想をしていたので、僕は黙ってしまいました。というか、大人の恋愛なんか、僕に書けるわけないじゃん。 しかし方向としては、決して間違っていなかったので、構想を続けて書き上げました。 こういう話では、親は無理解でエミルや息子たちと確執が生まれたりするのがよく描かれますが、今はそんな時代じゃないだろうと思うので、父親をああいうふうに描きました。親になると
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赤羽道夫さんへ お早うございます。 コメント有り難うございます。 あとがきでも経緯については書かれていますね。 麦沢家の人達が良い意味で普通の良識を持ち、鉄村もまた良識ある人だったのもエミルの本来なら融通の利かない考えを変えたのだと自然に納得します。 アドバイスはビックリしますね。やはり恋愛って大切な要素なのですね。
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