私がマユミさんの作品を好きな理由の一つに、たとえバッドなエンドでもその先に新たな希望の光りが見えている点があげられる。  それは儚く、目を凝らさなければ見落としてしまうかもしれないかすかな光りだったり、逆に煌々と輝く強い光りだったりとさまざまだ。  本作は私個人の感覚では後者だ。  ストーリー全体のやわらかいイメージと対比するように、主人公の“僕”が踏み出した新たな一歩は力強い。  ハルがいなくなってしまったのは悲しい。けれど、悼む気持ちというものは生者のものであって、死者のものではない。  二つの孤独な魂の出会いは、“僕”だけでなくハルにもかけがえのないものになったはずだ。彼はおだやかにその時を迎えられたのではないかと思う。それもまた最期に訪れた小さな希望だった。  読後がさわやかな素晴らしい作品だと思う。  ここからは余談だ。  この作品を読んで、昔とても好きだった田淵由美子のマンガ作品を思い出した。  読み終えた直後、懐かしくもあり、可能ならまた読みたいと思った私は、グーグル先生に探してくれるよう頼んだ。そりゃもう必死に(笑)  田淵由美子の作品はたくさん出てくる。何せ当時の「りぼん」で乙女チックまんが三傑と言われた一人だ(言われてねーけどw)ところが、タイトルが判らない。  小一時間くらいかけてようやく、タイトルと個人のブログにあらすじを発見。  完全に年バレなわけだが(^▽^;)、おヒマとご興味のあるかたはご参照ください。 『やさしいかおりのする秋に』 https://goo.gl/eSYaLH
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ことりはねさん(*´ω`*) 素晴らしいレビューをありがとうございます!!このレビューを読んだら、ものすごーく作品を読みたくなりました←自分の作品やないかーい!( ̄∀ ̄) 毎度思うのですが、ことりはねさん、絶対読書感想文得意ですよね?(*´ω`*)作品の伝えたい部分、作者の意思をちゃんと分かってくれていて←その倍の倍くらい良く紹介していただいて笑。本当に本当にありがたいです!! 田淵先生の作品は私も好きです!! やさしいかおりのする秋に は読んだ事なかったので、読んでみたくなりました(*´ω`*) グーグル先生で調べてくれて、ありがとうございます(;ω;)めちゃくちゃ嬉しいです。 これ
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マユミさん、わっ、本当ですか! や、読みたくなっていただけたなら、レビューした甲斐があるというものです^^ いや、どうだったろう? 得意だった記憶はないですねぇ、読書感想文……っていうか、数えるほどしか書いてない気がする。 あまりに昔過ぎて、もう記憶が……(^▽^;) えええっ? 田淵由美子先生ご存知なんですか? え、何で? マユミさんぐらいの年代の方は知らないだろうなって思いながら書いたんですけど……めちゃ親近感わく^^ いまのラブコメにはああいうのはもうないですからねー。 それこそ指先がちょっと触れただけで赤面するような時代ですからねー(笑) 読み終わった後いつも〝何か〟が残るムラ
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