藤白 圭

見ている月は同じでも、抱えている思いは皆違う。 同じ場所。 同じ時間。 同じものを見ていたって、それぞれ思うことは違うし、「同じ」であるわけはない。 それは自分が思う幸せが、他人からみたら小さなことだと鼻で笑う。 自分が深く傷つき悩み、不幸だと嘆くことを、他人が聞いたら「なんだそんなこと」と軽く言われてしまうことと似ているのかもしれない。 幸せの価値観も不幸の価値観も自分次第だとしたら、小さなことでも幸せを感じられる方が人生得。 そんなことを思わされる深い作品。 この作品を読み終えた後、二人の中で始まる前に思い出へと変わった気持ちは、遠く離れたところで空を見上げた時。 きっと「同じ月を見ている」ことで思い出され、そして、二人の中で前向きになるパワーを与えてくれる。 そんな気がしました。
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読んで頂いた上に、素敵なレビューありがとうございます(*^^*) いつもと違うカラーの作品だったので、難しい部分もありましたが、書いてよかったと思いました。 大変励みになりました。 ありがとうございました┏○ペコ

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