読了しました。 失礼ながら、他のレビュアーさんは作品全体を読まれて書かれたかたが少ないようなので、この作品の真の姿を知らずに書かれてますね。 この作品、前半は、まるでノンフィクションかと思わせるほど詳細に緻密に書かれた精神疾患の話なのですが、そこから後半一転して、“狂気”の世界にふみこんでいきます。主人公の暴走を誰も止められない。 前半は病気に悩まされる常識人であるのに、少しずつ逸脱し妄想と現実の区別がつかなくなり、自我が崩壊していく。まるで恐ろしい悪魔に取り憑かれてしまったかのように。 その姿が哀れでありつつ、許せない。 病気を考慮しても、あまりにも非人道的で目を覆いたくなる。とくに子どもに対してのふるまいは。 だからと言って、この作品を否定しているわけではありません。じっさいに、我が子を虐待死させる親のニュースがひんぱんに流れる世の中ですからね。そういう現代のひずみを強く感じさせる作品です。 誰にでも気軽にオススメできる話ではないですが、とにかく、ものすごい力のある作品であることは間違いありません。傑作です。 本来なら、純粋に小説の出来として星5をつけたいのですが、内容が内容なので、今回は星評価はなしにさせてもらいますね。すいません。
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レビューありがとうございます。 レビューを頂いていることは気付いていたのですが、返信することをすっかり失念しておりました。申し訳ございませんでした。 レビューを読ませていただき、とてもしっかり読んでいただけたこと、あえて星評価から外していただいていることに非常に嬉しく思います。 この話はさらに残忍で非道な展開での終わり方をしていたのですが、さすがに運営から強制非公開の刑をくらってしまい、しばらくの間、眠らせていました。 そして、取りあえず話を終わらせたといった感じで再度公開したのですが、本当の不快感や社会的な闇などは薄らいだと思います。 本来の、不快感しか残らないうえに救われない話として
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こんにちは コメ、ありがとうございます(*^^*) この作品を星評価から外したのは、未成年への影響を配慮したからなんですよね。 R18設定にしてあっても、親のスマホから読むことはできるなということを考慮したので。 自分の考えをしっかり持ってる大人が読むぶんには問題はないんですが、中学生くらいだと影響を受けるかなと。 そのくらい力のある作品でした。 人間失格の反撃ありのバージョンみたいですね。 よく毒にも薬にもならないという表現をされますが、そういう言いかたをするなら、この作品は“猛毒注意”ですね。←褒め言葉です。 書きかたしだいでは、文学になりうる作品だと思いました。ラストに、ああい
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