白羽莉子

レビューイベントからきました白羽です。ご依頼をいただいてからだいぶ時間が経ってしまい、大変申し訳ありませんでした。おそばせながらレビューをさせていただければと思います。 可愛らしいお話だったなあ、と感じる作品でした。中学時代の思い出と、現在がきちんと絡み合って進んでいくので、読了後に心が温かくなりました。 では依頼にあった通り、物語の分かりやすさと文章の読みやすさについて触れていきたいと思います。 文章に関しては、文法が合っていて一文が長くならなければ作者の癖があろうがなんだろうが読めると思うのですよ。作者の癖に関してだけ言及するのであれば人それぞれの好みになってくるので、わりと読みやすいの定義はふわふわで、最終的には読み手の主観になってしまうのですよねえ。それなので、私の主観でお伝えしますが、読みやすい部類の小説だったなと思います。恋愛ものなのでわりとピアノを弾いているしぐさも書いてもいいのですが、今回は奏者の音についての言及が何回もなされていたので、ああ、気になっているのだなということはよく伝わってきました。 物語に関しては、本当に楽しませていただきました。話の流れが分かりやすかったので、私は読んでいて楽しかったです。まあ、細かいことを言うと、過去と現在をあまり行き来しすぎると混乱しやすくなってしまうので、過去は過去。未来は未来でもう少しまとまっていても読みやすかったかなあと思います。伏線に関しては回収されたときにいくつか気づけばいいと思うので、あまり気にしなくてもいいかと。 というわけで、楽しんで読ませていただきました。 ここから先は細かい話です。 吹奏楽部(当方ホルン担当)にもいたし、ピアノもそれなりに演奏してきた身としてお話させていただくと、ピアノがかなり難度の高い曲が並んでいたことも気になります。あんまりならんでいると現実味が薄いというか。高校生だったら理解できるけれど、ううん。まあ、人形の目覚めとか弾いていたら、それもそれだなとは思うのですが(笑)いや、ここにあがるような曲をさらっと弾ける子もいますけれどね。本当に一握りですよね。 すいません。長くなったので続きます。
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ついでに言うと、ティンパニって首席奏者レベルの生徒が演奏することが多いはずです。ドラムもしかりです。アルヴァマーに関していえば、難度は中学生が演奏する中では高い方なので、そんなさらっと練習してさらっと本番で演奏するような曲ではないはずです。小編成であったら、小編成版のティンパニは省くんじゃないかなと思うし、主人公の部活に対する態度だと、ティンパニやドラムを担当するポジションはかなりきついのではないかなあ、と。ちなみに、練習さぼって演奏できるなら、それは天才でしかないないです。吹奏楽って曲よりも基礎の練習が大切ですからね。基礎に関しては譜面がなくてもできるわけですし。 まあ、現実味が音楽にずっ
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この度は拙作を完読していただき、とても丁寧なレビュー、本当にありがとうございます。 まずは物語を楽しんでいただけたようで、ホッとしました。 そうですね、読みやすさに関して、私も物語が過去と現在を行き来する点については気になっていました。私自身は勿論全て理解して書いてますが、読み手の方は初めて読むのだから、混乱しかねないですよね。もう少しわかりやすく分けてもよかったかなと思っています。 ピアノの難易度についてですが、鈴木くんはピアノ教室の息子ですし、ものすごくピアノが上手という設定にしたかったんですが……そうですよね、中学生で献呈や革命はさすがにやり過ぎたかなと(笑) 曲目はネットのピアノコ
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