水鏡

200ページ程まで読ませて頂き、とても楽しめたのでレビューと言う形で返させて頂こうと思います。 まずこちらの作品を読むにあたって、強い印象を与えたのはそのコンセプトですね。 作品の主人公として自称悪の総帥を名乗る少年と、その対極の存在とも呼べる、よくある学園ものの何故かヒロイン達に好かれる主人公的存在。 この二人を、悪の総帥と言う立場をメインに据えて話を展開させていくことで、月並みではありますが、意外性と読者への好感を引き寄せているのだと思います。 これからこの総帥である主人公と、その部下である少女がどのような活躍、どのような物語を紡いでいくのか、実に楽しみです。もっと評価されるべきだと思います。 文章の構成、言葉選びも秀逸ですし、何より時折挟まれる悪党二人の掛け合いが面白い。 久々に時間を忘れて読んでしまう、とても素晴らしい作品でした。
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まず第一に、お読みいただいたこと、ならびに、とても丁寧なレビュー、ありがとうございます。嬉しいです。 仰るとおり、「悪」対「主人公」というコンセプトである以上、ふつう感情移入するのは主人公ですが、あえて主人公に悪を据えることで、読者の常識に逆らう造りになっています。そこでいかにして悪に読者の感情移入を持ってゆくかにこの作品の成否がかかっていると言っても過言ではありませんが、「好感」と言っていただけて、安心しました。 前半はあえて「主人公」に対する感情移入を封殺する造りになっていますが、後半はだんだんと「主人公」に対する感情移入をも解放する造りになっているので、より読者の感情移入が複雑になっ

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