雪翅

美しい光景を想像させてくれる描写がとにかく魅力的で、またキャラクター達もとても個性的で、その世界を頭の中に浮かび上がらせるのが楽しくて。 楽しんでいる内に、物語にも入り込んでいました。 一目で心を動かされた少女との出逢い。 その少女への想いに真っ直ぐ突き進みながらも、他の人のことも考えようとする主人公・シュギルの真面目すぎる真面目さがすごく好きでした。読み進めるのが楽しかったのは、彼が主人公だったからというのもあったかもしれません。周りの人々が慕うのもすごく納得できる主人公です。 ラストの光景も彩り豊かで本当に素敵で、美しくて、最後に交わすセリフも胸がじーんときて、思わず涙が出てきてしまいました。 しかし、主軸は主人公であるシュギルの恋なのですが、彼が迎えた結末と同じくらい、終盤で明らかになったあの二人の関係と過去、想いが、私の心に深く残りました。 元凶となったあの人も“素直になることができなかった一人の臆病な人間”だったのでしょうが、それで済ますには周囲への所業があまりにも残酷過ぎて。 様々な愛情が交差して、ねじ曲がって、引き裂かれて、憎しみに塗り潰されたせいで歪んでしまった想いもあって、すごく胸が痛かった。 そういう細やかな部分までしっかり読者に感情移入させてくれるのは、作者様の力量の成せる技だと感じました。 シュギル達にはそうならないでほしいし、きっと彼らなら大丈夫だと信じています。 それから、兄上大好きなカルスがすごく好きでしたっ! ずっと可愛い印象が強かった彼だけど、凛々しく頼もしい姿も見せてくれて嬉しかったです。 煌びやかで迫力のある世界を堪能させてもらえて、すごく楽しかったです。 ありがとうございましたっ!
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雪翅さん、レビューありがとうございます。 細かいところまで丁寧に読み込んでくださり、とてもとても嬉しいです。 しかも、応援レビューまでつけていただけて……感無量です(´;ω;`) 『シュギルの真面目すぎる真面目さ』 本当にその通りです。大国の王子として豪胆で優秀な指揮官の顔を持ちながらも、彼の優しさ、心の美しさ、熱烈な一途さがこの物語の主軸でした。 そこから派生していく脇役たちの愛憎を全て汲み取っていただけたこと。本当に嬉しく思っています。 ほぼシリアスな展開にも関わらず、たくさんのペコメを入れてくださったこともとても感謝しています。 それに、カルスを好きだとおっしゃっていただけて、嬉し
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慧さん、こんばんは~(*・∀・)ノ 文章から伝わってくるシュギルの人柄がすごく好きで、そんな彼の物語だからこそ“追いたい”と思えたんだと思います。 読者も好感を持てる主人公だから。女性だけでなく男性にも好かれやすそうだなと思いました。 最後の二人の誓いの言葉、それに美しい情景も、「やっと穏やかに手を取り合えるところまで来れたんだ……」って嬉しくて泣いちゃいました(つω;*) しかし実は、終盤にはレイドの人生もものすごく気になってました。 悪さをしてないのに、一方的に大切な人を傷つけられ、共に生きようとしていた未来を理不尽に奪われて。シュギルにそれをぶつけるのはもちろん間違いだけど、自分の
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