人ゆえの心の享受と赦し
自殺や犯罪を増長するお話ではない事は確かで御座います。 親の身勝手による子供の創造は、赦し難い。 親は、何が幸せかを考えひとつの答えを出す。 それは、ある意味、子を想う親の愛情なのかもしれない。 しかし、幸せは幾多数多(敢えて同義語を並べさせていただきます)の数知れぬもの。 親が決めつける幸せもひとつなのかも知れないが、それは強制に近い。 人間はプログラムされた完璧な生き物ではない。 不完全であり、未完全であると思うので御座います。 様々な異論は御座いましょうが、押し付けられた幸せは幸せと享受出来れば幸せで御座いますが、決して、本人が望む者でないのなら、それは幸せではない。 一人の少女カエデ様は、その自らが望まぬ幸せを押し付けられて苦悩し、心の逃亡を図るが、それは、親への当て付け。 そして、親が望まぬ不幸になろうと懸命に突き進む。 その時、主人公秀一様と出会ってしまった。 この物語は、少女カエデ様が親に対して、自らの死をもって怒りを露わにしているかのように思えておりました。 この物語はそこからが赦しの言葉を、柔らかくそして寄り添いながら進んでいく。 少女カエデ様は、生き返らない。 戻ってこない。 残された少年秀一様は、心の中のわだかまりを死んでしまったカエデ様によって浄化されていく。 非情に、「死」という想いテーマでありながら、ラストの赦しには言葉を紡げなくなってしまうような清らかな余韻を残しているように感じました。 そして、秀一様は彼女を心の中で聖なる想いとして享受していく。 カエデ様の強い親への憎しみは消えなかった。 しかし、カエデ様の心で、尤もカエデ様が不幸になっても捨てきれない優心(造語です)は秀一様に救われたのかもしれないので御座います。。 その一つだけでも救われるものが有ったのなら、彼女は、不幸でありながらも決して救いのない人生では無かったように思えます。 これは憶測ですが、作者様は、まだまだ、描き切れなかった心情などや、姉とカエデのやり取りなどを描きたかったかもしれないと思うので御座います。 もしかしたら、泣く泣くそこを削られたのかもしれません。 物語として、重いテーマを柔らかく羽毛に乗せて紡いだ物語。 とても素敵に感じられました。 心の傷をそっと塞いでくれるようなお話、有難う御座いました。 <m(__)m> 土佐屋治兵衛(とさやじへえ)
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作者です! 大作レビューありがとうございます!ここまでしっかりと考えてくださるなんて感激以外の何物でもない(^-^) まさに狙い通りのことです! 僕が伝えたかったことがここまでダイレクトに分かってくださるとは・・・・・ありがとうございます! まだまだ、描き切れなかった心情などや、姉とカエデのやり取りなどを描きたかったかもしれないと思うので御座います。 →まさにその通りです……。姉と会話を組み込みたかったのですが、一人称なので断念でした・・・・・。
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これからもがんばっていきたいと思いっています。応援、よろしくお願いいたします!
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これからもがんばっていきたいと思っています。応援、よろしくお願いいたします!
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 こんな、どこの馬の骨かも知れない土佐屋ごときに、また、生ごみの匂いの様な腐敗している土佐屋ごときに、お礼のコメントをお送りくださるとは、あなた様は神様の様な御方で御座います。  誠にもって恐縮してしまいます。  最早、言い当てる為に書いた訳ではなく個人的な感想だった故に、そして、通常の御人の様な読み方をしないので、大(おお)いに勘違いが多い土佐屋で御座います。  誠にもって、偶然に当たっていたとは、土佐屋の方が驚いております。  応援しますとも、素敵な作品を書かれる人は、土佐屋は大円致しますよ(^_-)-☆  土佐屋もあなた様の様な、素敵な文章を書けるように、小学生の国語を今読んでいます。

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