やどり

作品が持つ魅力が襲いかかってくるラスト
はじめまして。やどりといいます。作品を最後まで読んだ感想です。 エブリスタで初めて読む長編でしたが、こんな素敵なお話に出会えて本当によかったと思います。起承転結がしっかりとしていて、非常に読みやすかったです。情景が目に浮かぶような丁寧な描写に、物語の世界観に一気に惹きこまれました。 序盤、姫とウード弾き、そして侍女が作り出す雰囲気がとても素敵でした。それと同時に、この物語はどのようにして終わりを迎えるのだろう、と素直に疑問に思いました。そして段々と絡み合ってくる政治と迫りくる蹄の音。終盤に差し掛かるにつれ、息をのむような展開が続きます。読み終えた後、物語に圧倒され、ああ、終わってしまったのだな、という虚無感を感じました。それだけ、物語の持つ魅力が襲いかかってきたのだと思います。 普段、あまりファンタジーを書くことも読むこともしないので、貴重な体験になりました。最後のエピソードを読み終えたとき、きっとこの物語は私の心の奥深くで、ファンタジーと向き合っていく基礎となるだろうな、と思いました。 個人的には、東の姫のキャラクター性がとても好きです。最初読み始めてからも、最後読み終わってもそれは変わりませんでした。きっと東の姫は心の中に一本の芯がちゃんと通っていて、その芯の部分に惹かれたからだろうなぁと思います。 素敵な作品をありがとうございました。これからも応援しています。
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お読みいただき、ありがとうございます。 『花の簪』はこちらに発表してあまり時間が経っておりませんがベッドサイトに三年前から書き続けていたものでした。 今夏、頑張って完結させました。 東の姫は、当時ファンアートが喉から手が出るほど欲しくてもなしのつぶてで自棄になり、いっそイラストにできないような容貌に設定してやれ! と思って作りました。 人の外見の美しさと裏腹な歌声。 姫の悲劇は最初から決めてあったことですが、書くことは辛かったです。 完結して、思わぬほどたくさんの方に読んでいただき、感謝の一言です。 ありがとうございました。
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