この惑星《ほし》に彼は孤独《ひとり》かも知れない
イラスト特集おめでとうございます。 雑踏の中見つけた『彼』。 彼か彼女か分からない。そもそもそんな区別も無意味だろうけど、僕は、彼だと認識した。 人は、理解の外のモノを存在しないモノにするように、見えない振りを続ける。 彼は迷子なんだろうか? この星を何千年と彷徨っているのだろうか? 歳をとらない彼は、雑踏に居る誰よりも、瑞々しく、だが朽ちているのだ。 人ですらない彼に、雑踏に居る誰よりも、人間味を感じるのは何故だろう? 僕は彼の傍へ近づいていく――。
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何と素晴らしいレビュー。 拙作にもったいないお言葉が紡がれていて、非常に嬉しく思っています。 この作品を描いた時は、自分自身が幼少の頃から感じていた、周囲に溶け込めない疎外感や、友人たちと同じ対象物に興味を持てない違和感を作品に表そうとしていました。 つまり内側からのアプローチの作品だったのです。 ところが味志さんのレビュー内容は、孤独なロボットを発見した側からの表現で、すなわち外側からのアプローチでした。 自分で描いた作品ですが、「ああ、こんな見方もあるのか」と、感じ入りました。 味志さんのおかげで、一枚の作品の表と裏を「文章」として読み取ることができるようになって、大変嬉しく思います
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