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美代子の正体にワクワクしました&その他
私がこの作品を楽しく読めた理由の1つに美代子が一体何者なのか気になっていたことが挙げられると思います。 美代子の正体は未来からやって来た姫野ゆりで身体は美緒という別人なので、最初美代子が宮本暦と屋上で出会ったシーンではとてもSFな雰囲気でワクワクしました。その後美代子の正体を匂わす文面が何回も出てきて頭の中で「あの人か?いや、実はあの人だったりして…」などと考えて楽しみながらページを進むことができました。 また、もう1つはあまり話の中枢ではありませんが宮本暦が姫野ゆりと別れることになった後の行動のモチベーションが興味深かったです。 別れた後宮本暦は生徒会長の仕事をすることになりました。その理由は「生徒会の仕事の忙しさで姫野ゆりを忘れる」的なことだったかと思いますが、姫野ゆりを忘れるためだけに莫大な労働にリソースを割くという行動が「それほど姫野ゆりを想っていた」ことの証明になっているように感じて私はこの時に宮本暦という人間にとても関心できました。 というのも私はこの作品の序盤での宮本暦が嫌いでした。イケメンのくせに空気が読めず神経を逆撫でするような言葉を放ってトラブルを作っていくところが見るに耐えません。語りで姫野ゆりの愛をいくら語ろうが私の堪忍袋の緒が緩むことはありませんでした。 ですが別れた事実から逃げるように生徒会の仕事をしてるのに文化祭では天文部のスペースを確保する為に副会長の反対を押し切って実現させたことはとても尊敬できました。 そしてこの後文化祭を境目(?)に宮本暦と姫野ゆりの関係が元に戻ったことにとても嬉しく思いました。 長々と失礼しました。多分内容が寄り道してて意味わからない文になってるかもしれませんがこの小説を読んで楽しいと感じたのは事実です。 今後の活躍を応援しています。 頑張って下さい。

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