花室 芽苳

美しい描写と個性的なキャラの生き方に驚かされるばかりでした。
深い闇を感じさせる描写から始まり、不思議な気持ちで最初はページをめくりました。あらすじは読んでいたものの、最初は物語の内容が想像もつきませんでした。 まず作者様の文章の美しさ、描写の繊細さが一ページ目から楽しめる作品だと思います。ちょっとした表現にも作者様のこだわりが感じられます。 読んでいると頭の中にその風景がうかんできます。 主人公のリノ・キッキにはとにかく驚かされます。愛する人、フェデリコの関心を引くために彼がとる行動は予想も出来ない事ばかりで、次はどうなるのかとページを捲っていくんです。 破天荒ともいえるリノ・キッキ。彼は美しい容姿と魅力で周りの人間を魅了し、振り回しながら生きていきますが…… そんな彼の本心は別のところにあるようで…… 美しい容姿を持ちながら、生きていくことの辛さや難しさそして情熱的な恋と思いどうりにならない想いの切なさなど。 とても内容が濃かったです。続きを楽しみにしています。
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レビューありがとうございます。 とんでもない男の子の話にしようと決め、本作を始めました。結果として花吹さまを驚かせてしまい、申しわけない気持ちになりますが…… 一章での出来事で負った傷をまた新たな傷で覆うような行動は、少なからず逸脱したキャラクターにはなったのかな?と思います。 今回はテーマを「はたして美しさこそ至高なのか」としているので、どうでしょう? 優れた容姿と突飛な言動で他人を振り回しているようで実は彼自身が一番翻弄されているのかもしれません。 まだしばらく続きますので、また覗いていただけると大変嬉しいです。
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