猶予と余裕
読み終えて「これイイ!」と声に出ました。 とても素敵、お洒落で優しい作品です。 即断即決を美学とする社会の中で、「すぐに決められない」という個性に五分という猶予を持たせて生きている女性。 それを個性と受け入れ、余裕を持ってどっしり構えるその恋人の目線から描くのは、小気味よく痛快にやりとりする息ぴったりの恋人同士の様子でした。 彼女には彼のような人が必要で、彼にも彼女しかいない決めた強い想いがあって。 結末に向けてあまりに幸せ過ぎる時系列の振り返りが、ポートレイトやストーリーで覗き見る恋人同士の様子のようでもあり。 お洒落でくすっと笑えてしまうような会話は、将来そんな二人のようになりたい、と、いち読者の私が憧れてしまうものでしたw また読みに来たい、この二人に、二人の「五分」に触れに来たい、そう思わせる最高レベルの恋愛短編でした。
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とこさん 非常にあたたかい感想ありがとうございます。 また読みたい、と言ってもらえるのは作者として本当に嬉しいです。 楽しんで頂けてよかった。 心を割いて下さり本当にありがとうございました。
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