遠山 彼方

16ビートで駆け出す恋模様にドキドキ・うるうる・キュン!
第三部まで読んだ者です。まだ読んでいない方へぜひとも本作の魅力を伝えたく、第一部にレビューを書かせて下さい! 本作は一部~三部まで読むと23万字を超える大作でいらっしゃるのですが、そのボリュームを感じさせないほどの軽快な文章でテンポよく物語が進んでいきます。 しかしながら、内容はとっても濃ゆい。恋をするドキドキも、切な~いうるうるも、そして女の子なら憧れちゃう最大級のキュンも、持ってけドロボー!というくらいの気前の良さで全部乗せされております。 特に、男子キャラの層の厚さといったらないです。周、加瀬くん、アオイくん、あと終盤でもどんどん出てくる魅力的な男子たち。「自分は〇〇くん派!」なんて考えながら読むのもオツですよ! もちろん主人公・海音ちゃんも、中盤で本領発揮するあの女の子も、本当に魅力的でみーんな応援したくなります。 かといって、魅力的なのはキャラだけではありません。 第一部で高校一年生、第二部で二年生、第三部で三年生……と、移り変わる季節ごとに丁寧に海音ちゃんたちの日々が切り取られていて、まるで自分も高校生になって、みんなと一緒に進級していっているような感覚に陥らせてくれます。 まさに、送りたかった高校生活がここにあります。わたしにもう一度青春を下さってありがとうございますと感謝しかないです。 逆に、今中学生以下の方でも、「こんな高校生いいなぁ」と憧れることのできる内容なんじゃないかなと勝手ながら考えます。 以上を踏まえて、ぜひとも、海音ちゃんが「恋をしたのは」誰なのか、ぜひ見届けてほしいと思います。 一枚一枚増えていく、色の違う写真を、めくっていってみてください。
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