魚住 柚

「難しくない」はずなのに深く設定の練られたファンタジー
作者さんご本人が書かれているように、「難しくない」けれど設定のしっかりしたファンタジーでした。 イトさんと常雅さんの出会い方に、この作品の時代や背景が詰まっているような気がしました。 武具と「政敵に命を狙われる」という状況が時代を、神木と巫女を重んじる態度に背景を見ました。 羽根丸さんの諦観の理由、イトさんががんじがらめになっていく様子など、読んでいて辛くなるほど伝わってきます。 でもそうした悲壮感を生み出す現状を、イトさんの勢いと羽根丸さんの愛で重苦しいものにしていないのがまた好きです。 終盤の緊迫感に「どうなってしまうのだろう」と思いながらページをめくり続けていました。 ここまでじわじわと描かれていた龍神の力、凄さというものが一気に放出されていて、圧巻でした。 何度でも書いてしまうのですが、「難しくない」のにしっかりと設定とファンタジーが機能していて、「読みやすい重厚なファンタジー」になっているのがすごい作品だと感じました。
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魚住さん、ありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ なるべく読みやすく、ワクワクしながら読める話を描きたい、といつも思っているのですがなかなか難しいです。 冒頭の辺りで時代背景が伝わっていたようでほっとしました。 まだまだ直すべきところがたくさんある拙い作品ですが、最後まで読んでくださってありがとうございます。 丁寧なレビューにも感激です! ありがとうございました。

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