ノネム

生あれば死あり、異あれど愛あり。
中学生という子供じゃないけど大人には程遠い彼らに 家族、友、同性、同級生(仲間) への 恋と愛のてんこ盛り々で しかも短編と言える長さなのにその内容は 次から次へと押し寄せては引いていく波のごとし そんな展開でまずはビックリ‼️。 対照的な二人の共通点は青 青馬は見目も美しく心も青い空のように清々しく人が好き。 光はまさしく容姿端麗でも心はどこまでも冷ややかで まだまだ未熟で青く人が苦手。 ファンタジーでありながらヒューマンドラマというだけあって 情と生と死はとてもリアルで心にガンガン響いてきました。 レースの描写に青馬の勇姿が見えてきたし 再会のシーンの臨場感は流石という感じで引き込まれてました。 青馬が自分の過酷な運命を受け止めて精一杯生きていられたのは もしかして人間ではない形の時に親になるための行為を経験して 大人を知っていたからなのかもしれないと思いました。 その点光は才能に恵まれていながら自分の個性が邪魔をして 思う通りにならなくて心の行き所と身の置き所を失っていましたから 捻くれ荒んだ孤独な生き方しか出来ずにいてホントお子ちゃまでした。 こんな二人がミラクルを経てお互いを必要と認識するまでの時間と過程は とても貴重で大切で切なかったです。 そんな中で自分が人と違うという葛藤を抱えながら 青馬との出会いをきっかけに自分には無かった人への関心が生じて その先に芽生えた恋という感情がストンと心に落ちた光に 私は何度も手を差し伸べてあげたくなってました。 お陰で 同級生カップルの二人がとても普通の中学生だと感じさせる描写も この二人の関係や其々が背負ってしまったものが際立って良かったですね。 後悔先に立たずの光がその後悔に打ちのめされず自分と戦ってくれたことに ホッとしたのも束の間さらに得た大きな喜びに私の心も震えていました。 短編でありながら深く濃い幾つものテーマをセンス良い文章で表現された 素敵なこの受賞最終候補作品は流石ファイナリストと言わしめるだけの 素晴らしい作品だと思います。 拝読させたてもらえた事に感謝、ありがとうございました。
1件・1件
またまた感情のこもったレビューをありがとうございます! レビューのタイトルがまた素敵で✨ 確かにこちらは3万字でどう考えても書籍化するには短すぎるのに、なぜ最終候補になれたか未だに不思議です… 私にとっては処女作になるのでとても思い入れ深い作品です! 青馬と光の人物像をそこまで掘り下げて見てくださってすごく嬉しいです♬ 私は心理描写は得意と言いますか、好きなのでどこまでも書けそうな気がするのですが、情景描写はとてつもなく苦手なんです汗 なのでシーンに臨場感があると言っていただけたらすごく安心しますし、嬉しいです!! ノネムさんのようにしっかり読み込んでくださる方がいらっしゃると、本当に執筆して

/1ページ

1件