わか かおる

顔の感想です
きみ、と、あのひと、と、ぼく、の世界。すごく狭くてすごく広い。年下のきみ、は、たぶんぼく、が好き。気に入ってる程度かな。気にかかる人かな。でも、ぼく、は家庭のある、四十男が好き。なにが違う?顔が違う、声が違う、歳が違う、みんなちがう。でも、愛することは同じ。せめて顔が同じだったら、少しは違うのかな。きみ、の気持ちに答えられるのかな。でも、中身が違うってわかった時に、みんなもとに戻っちゃう。だめなんだ、それじゃ。ぼく、がどんな気持ちできみ、からのメールを読んでいるか、きみは知らない。たぶん知ることもない。相談なんて出来ないんだね、全部助けてくれるんじゃなきゃ。いつか、きみが何かの拍子にみんな知って、ぼく、を本当に全部助けてくれたら、晴れた日も好きになるかもしれないね。 ……そんな声が聞こえてきました。すごく、人物同士の距離が遠くて、気持ちが届いてなくて、それがもどかしいやら、楽しいやら。ラブシーンなんてひとつもないのに、なんかからりとした青空のしたで、念願のキスをひとつ交わしたような爽快感。いやー、よかったです。それぞれの立場があって、それぞれの事情があって、それは顔みたいにみんな違う。その顔を寄せ合う日は来るのかな。違うことを意識して、それを好きになっていく、そんな日は来るのかな。なんだか、第2弾がありそうな予感です。素敵でした。
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わー!早々に感想いただけてめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! ほんと、すっごく狭い世界だと思います。 「相談なんて出来ないんだね、全部助けてくれるんじゃなきゃ」というご指摘、その通りですね。「僕」という人はそういう人ですね。年下の彼では足りないのかもしれません。 元々はもっと短いものだったのに、少しばかりくっつけたりして引っ張ってみたんですがそれでも1000字にもなってないんだ、、、と^^; 短い話に深い考察をありがとうございます。
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