森本

優しい狙撃手
感想をお伝えするのが大変遅くなり申し訳ありません。 今回の作品も、自分の人生を精一杯生きている人たちがたくさん出てきて心が安らぎました。自分自身を愛せない人は他人を愛せない。そう断言したくなるほど千夏さんの回りには健やかな自尊感情と自他への愛が満ちています。 ひょんな出会いから奈津親子と共に星を見にゆくことになった千夏さんの、まっすぐな愛の告白(というより求婚)に驚きました。 なぜ驚いたかというと、千夏さんは自分の気持ちを畳みかけているだけで、相手に条件や制約を付けていないのです。 「私はあなたが好き。だから……」の「だから……」という条件部分がないのですよ。手放しで愛されてきた人に特有の屈託なさが実に良いですね。 十年後、好きな学問を修めて一人立ちした千夏さんに奈津ちゃんという娘ができることを、人を愛することを極端なまでに怖れているパパさんの心が愛に満たされていますよう願っています。
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森本さん いつも素敵なレビューをありがとうございます!! 自他への愛情が満ちていると感じていただけてとても嬉しいです。 何か違うと感じ、疎外感が拭えないながらも、家族の愛情は感じ取っていて欲しいと考えていましたし、それが読む方に伝わればなと願っていました。 唐突なヒロインの求婚への驚きが、「屈託のなさ」故だとのコメントには、逆に驚かされました。そして、愛されて育った人間だからだとの説明に、心から納得し、安心してしまいました。 素敵な解釈をありがとうございます! 返しが大変に遅くなり、本当に申し訳ありませんでした。 そして、心から、ありがとうございました!! 今日も一日、森本さんが楽

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