とうとう読み終わってしまいました。柳樽巽さん執筆お疲れ様でした。 そしてレビューへ。 この『戦国新入社員』は短編集のように纏められている為に非常に読みやすく、且つコミカルな内容でとても好感が持てた。 しかし何と言うか、ありきたりな言葉で表現すると『かな~りぶっ飛んだ』作品と呼べるかもしれない。 歴史カテゴリの作品にありがちなタイムトラベル物なのだが、あの初期戦国自衛隊もびっくりな程、現代の技術を過去に持ち込んで大暴れしてしまう等の訳の分からなさ加減がストーリーに面白みを加えているのだと思う。 また歴史を9割までは顧みる事の無いその開き直り加減が読んでいてとても清々しい。 その割に骨子となっている北條家への愛着が最後まで見え隠れするあたりは、作者御本人がおっしゃっている北條家マニアの真骨頂というべきなのだろう。 これは歴史におもねるタイムトラベル作品とは一線を画した、漫画チックでファンタジーで、且つ歴史のifを最大限前面に打ち出してきた作品ではないだろうか。 出来る事ならこの稚拙なレビューを通してもっと多くの目にとまってもらいたいコミカル作品の一つである。 作者様がコミカル作品のつもりで書かれたので無ければ大変申し訳ないレビューになってしまうのだが、已むをえまい。(合掌)
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しょうよう様 素晴らしいレビューをありがとうございます! 『ぶっ飛んだ作品』『コミカル』……この作品への最大のほめ言葉です。 もともと某SLGから戦国好きになったもので、本筋の歴史を追うというよりifを考えてしまうのを好む作者のテキトーさ加減が、かえってこの作品ではプラスに作用したのだと思います(自画自賛^_^;) ゆえにマトモな歴史ファン、SFファンには怒られることを覚悟で書いていたので、しょうようさんのような本格歴史小説を書かれる方からこのようなコメントを貰えることは嬉しい限りです。 ご愛読、ありがとうございました!

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