夜斗

物語の構成について
ここからは感想ではなく、批評、という形になります。私が読んで感じたものをつらつらと並べるだけですので、そこはご理解下さい。作者様ごとにこだわりや癖などはあると思うので、参考程度にお願い致します。 まず、主人公とマリユスの出会い、についてです。 マリユスはエルフですから、きっとそれは美人な顔立ち、そして主人公を酔わせるような雰囲気、匂いをまとった方なのだと思います。で、あれば主人公が目を奪われたその容姿などについてもっと言及、または見とれてしまったその動作を詳しく書いてもよかったのではないかと思います。あまりにあっさりとしすぎているかな、と感じました。 出会い、つまり第一印象のようなものは人間にしろ獣人にしろ(?)重要でしょうから、そこの部分は丁寧すぎるくらいに書いた方が読者はその世界に酔いしれるかなぁ、という個人的感想です。 みとれる、にしてもそれ相応の描写がなければ作品が先行してしまって読者は置いてけぼりになってしまう気がします。 これに続くことですが、どうしてもワタルとマリユスの関係が愛にまで発展したのかが、いまいち掴みきれません。展開が急すぎるか、行間の中の心情の揺らぎのようなものがみえにくいのかな、と思います。 ワタルの心情の揺らぎとともに、マリユス自身の揺らぎ、のようなものも作品に漂うとぐっと良くなるのではないか、と。 恋や愛は迷いと葛藤と後悔、そして感動の連続のようなものだと思います。 心情の揺らめきみたいなものはとても大事だと私は思っているので、その部分が追加されるとぐっとよくなるのではないかな、と。文章の書き方、一人称で紡いでいくことの違和感のなさは、さすが、としか言いようがないので欲を言えばもっとその文章力をフルに活かしていってもいいのではないのかな、と思った次第です。 綺麗な物語と、美しい言葉の並びが魅力的な作品ですので、細かい感情の機微や、描写などが加わればのめりこみやすくなると思います。 ここまで長々と紡がせていただきましたが、とても好きな作品の部類でした。猫耳が好きなので、イラスト描きてぇ、という気持ちです。(?) 続きを心より楽しみにしております。 重ね重ねになりますが、トピックご参加ありがとうございました。そして、長らくお待たせして申し訳ありません。 またのご参加お待ちしております!
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アドバイスの方もありがとうございます。 出会いの部分に関しては正直今も悩んでいます……。 長いとくどいかなぁとも思い、ややあっさり目に書きましたが、裏目に出てしまったようですね。ちょっと分量と相談しつつ考えます。 おっしゃる通り、このお話では全面的に「行間を読ませる」感じを意識しているので、ともすれば2人の感情が伝わりにくいこともあるとは思っています。 ですが、確かにマリユス側の動きをもう少し見せてもいいなと思いますし、どうして恋愛関係になったのか分からないのは本末転倒ですね。 どこかに入れられればちょっと入れてみたいと思います。ありがとうございます。 それと、ファンアートは大歓迎ですよ
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ファンアート、良いんですか…?! ぜひ描かせていただきたいです…
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