村木志乃介

人情味あふれる不思議な世界
 結婚を前に悩みを抱えて訪れる男女を寿さんが相棒の黒猫とともに解決していくファンタジー。まず相談所の扉を開けることができるか。本気度を推し量る試練の扉からの始まりにワクワクしました。よく結婚を決めるときは勢いが大事というので、そういう意味でも勢いよく扉を開けることが求められるのかな、なんて思ったりもしました。  結婚相手の男性に対する不信感を募らせる女性からの相談からどう展開していくのか。興味深くページをめくりました。結婚を決めて不信感が芽生えるというのはドラマチックですよね。いったいどんな秘密が隠されているのか、気になって仕方ない。そして明かされた内容に驚きました。年収?なにやら不穏な空気を感じ取ってしまったのですが、そこから秘密が徐々に明かされ、さらに黒猫の隠された能力も明かされ、不思議な世界へ。そして、すべてが明らかになって大団円となって、最高に幸せな気分をいただきました\(^o^)/  ラストの場面では、新しい来訪者の訪れを感じさせるものがあり、その後のエピソードも気になりますね(^-^)  今回は芽生えというお題をどう料理するか、いつものことですが、難しかったですね。  結婚や恋をテーマにしたとき、芽生えるのは相手を想う情熱的な気持ちかと思いましたが、まさかの不信感で驚きました。だけどこの予想を裏切る展開に、そして思わぬエンディング、桜井さんらしい作風だと感じました(^-^)  不信感を取り除いたあと、二人を象徴するひまわりがすくすく育つ光景は、これからはじまる二人の生活を想像させられました。甘い余韻を残す感じは、桜井さんの根底にある人間味あふれる優しさを感じます。  今回もぎりぎりだったみたいですね。お疲れさまでした。  いつも素敵なお話をありがとうございます\(^o^)/
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村木さん、ありがとうございます! 今回のは、実は一昨年くらいに思いついていた設定で、本当は長編の連載にしようかなって思っていたお話に、妄想コンテストのテーマをはめ込んだような形です。 ずっと寝かせていたのですが、このままでは永眠しそうだったので(笑) 秋月さんのシリーズを読んで、こういう形で出していくのもいいかなって思ってやってみました。 冒頭にすごく力を入れていたので、ワクワク感を持っていただけたのは、なによりうれしいです(^^♪ 長い期間の中で、時々読み返しては修正していたので、前半に力が入りすぎて、後半失速したかな?とも思っていたので、いろいろと感じ取っていただけてよかったです(^^)
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