昭島瑛子

奏者ではない少年と少女の音楽を巡る物語
ギタービルダーを目指す空と、調律師を目指す渚。 音楽を描いた小説でありながら、この作品のメイン登場人物たちは演奏をしません。楽器を作り、楽器の調子を整える人を目指しています。 空が金色の鍵を落としたことがきっかけで二人の物語は始まりますが、二人以外にも魅力的な人物がたくさん登場します。 私が特に好きなのは渚と奏の関係です。 左目が弱視の渚と左耳が聞こえない奏。調律師として独り立ちするには心もとなくても、足りない部分を補い合って1台のピアノを調律する二人の姿には心を動かされました。 (調律のシーンがとても細やかに描かれていたのでSuzugranpaさんはそういうお仕事をされているのかと思っていたら、あとがきで実務経験がないと書かれていたので驚きました!) 穏やかで胸が温かくなる、少年と少女と家族と音楽の物語でした。
1件・2件
ご感想有難うございました。過分なお言葉、とても嬉しいです。ハイブリッドピアノのペダルは自分で修理していたのですが、グランドは皆目判らなかったので、某楽器店で覗き込んだり潜り込んだり、随分怪しまれたと思います。今後ともよろしくお願い致します。(現在、つくばのロボットを楽しませて頂いています)
1件1件
楽器店で覗き込んだり潜り込んだり!すごいですね。 素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。 (つくばのロボットお読みいただきありがとうございます)
1件

/1ページ

1件