笹乃

凝縮した想いが溢れだす感覚
何があったのか、冒頭ページで哀愁漂う描写が引き込み要素をたっぷり含んでいました。 聡志と龍也。 三人称と一人称を巧みに絡ませる技法が読んでいて面白かったです。 龍也=光属性からの急な接点がいい。慌てる聡志への(選ばれた)理由も、今後の展開を匂わせず、真の理由は龍也の心の中といった書き方が想像をかきたててくれました。 バイト内容もありきたりじゃないので、良い選択で斬新ささえありました。 彼女に手を出さなかった理由と聡志に近づいてきた理由が重なりそうで重ならない展開も上手かったですね。 それは、その後の光の輪での過ごし方がそう見せてくれたのだと思います。 聡志視点が有利だったので、異性への初めての気づきが龍也の想いを煙に巻く…完全に読者を誘導してくれているので面白みが増していきました。 浜辺で龍也をはねのけてしまった件は、聡志の清らかな理想と臆病な想いが混乱を招いた結果なんだと思うとやるせないですね。 もう少し段階を踏んでほぐせていたら、違った過去だったかもしれないと思えるのです。 でも、偶然の再会によって高まった想いが、車という個室の中で凝縮されていき、車内が蒸れた気すらしました。 過去の長い期間があるがゆえに、これは逃してはいけない場面です。 もう、妄想全開です。 私の場合は、右折と直進、どうやって接触させるか!でしたけど(^_^;) 切ない別れがあった分、ここでの交差点は何がなんでも掴まなければならない『時』なので高揚しましたよ(*^^*) 完全体なお互いの想いで結ばれてくれたら嬉しいなと思っております。 拙くて失礼しました。
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笹乃さん、ご感想ありがとうございます✨💕 私はBLを書いたことがなくて、初挑戦したのがこの作品でした。 と言うか、BLを知るにつけ、専門用語然り、絡み然り、腐死鳥とも呼ばれる方々にお見せできる作品など書けないと思ってしまって。 私が書けるのはせいぜいライトなBLぐらいで、生半可に手を出すなら徹底的に勉強しなきゃだめですよね。 その点この作品は、恋の始まりから再出発という物語でしたので、絡みも恋に絞って書けたので良かったです。 男女の恋も、同性同士の恋も、つまるところ想う気持ちが大事ですから、丁寧にそこを紡げば伝わるかなあと思いました。 少しでも物語を感じていただけたらうれしいです。 本当はもう
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