makoto

美しいものはいつも蠱惑的
解禁、発表のご縁で拝読させていただきました。まずはバラと出会った主人公、エマの心の変化がすばらしく活写されています。なぜバラを育ててはいけないのかが作品全体の伏線となっており、最後まで読ませるリーダビリティになっているのだと思います。 ネタバレになってしまうのであまり書けませんが、宝石であれ、衣服であれ、高価なもの、貴重なものはこうなる運命なのだなと思いました。 昔、ルイ王朝に嫁いだマリー・アントワネットがおしゃれにお金を使いすぎたせいで、他の貴族達も凝った衣装の作りあいで財政が破綻しかけたという逸話を聞いております。それに近いかと。 最後に、「俺は彼女を見る自信がある。花も似たようなものだ」というセリフ。痺れました。自分の作品でもこんなことを言えるキャラクターを書ければなぁと思います。
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makotoさん 初めまして。読んでいただいて、またこのようにご丁寧な感想をいただきまして、とてもとても嬉しいです。 解禁というお題は難しくて、禁酒法しか思いつかず、でもそれは8000字に収まる気がしなくて、バラに置き換えての妄想に継ぐ妄想でこんなお話になりました。 褒めていただけたセリフですが、彼ならこんな風に言いそうだという感じで出てきた言い方で、自分でも気に入っているので嬉しかったです。 立ち寄ってくださってありがとうございました。

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