濵口屋英明

過激表現はダテじゃなかった
映画「ビューティフルライフ」や「火垂るの墓」のような、鑑賞後、心を深くえぐられていたことに気づく、エグい作品でした。 タイトルと始まりの雰囲気から、「あ~このあとこいつがあまりにもかまってあげないから別れるんやね〜」なんて読み進めてたら、アンタ! 意外な話の展開だけでも鬱なのに、さらにその描写の巧みさが落ち込みにブーストをかける! なんなん? このなまめかしい、ネトネトした文章。敏感なところをアレするような言葉選び。 読み終えたときには当事者の気分になって、「わーっ!」って叫んじまったよ。本当に人間不信になりかけました。 タイトルにもあるキスが、キスをするという行為が、解像度高く心情を描写している。運命のトリガーとしてイヤラシく美しく機能している。こんな描写はどうやったら身につくんでしょう? 読書量なのでしょうか。才能もあるのでしょうが、すんごく努力されているのんでしょうね。 天才トコダトコの才能と努力が凝縮した作品でした。 たぶんこれから先も結構長いこと私の心のやらかい場所を締め付け続けるんだろうな、この作品は。
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めっちゃ褒められてる!嬉 ありがとございますっ! 毎回何か新しい事に挑戦すると決めて執筆してるんですが、「過激表現」にチャレンジすると決めた時に「こんなん書きたい!」がすごい頭を占めてしまいましたw とにかくくどいくらいに描写を工夫して、核心描かずに描写表現する! なんか、一番「にひひ」な気持ちで書けた気がしましたw 「キス」。このお話にこだわり持った部分のひとつですが、そのキスの部分で英明さんに大いに刺さってくれたのは嬉しいです。このお話では「キス」に爽やかさや淡さは無くて、仰ってくれたワードがまさにという感じですが「運命のトリガー」として効かせられたかなあ、とちょっと満足です。 やは

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