watergoods

ふんわりとした作品
「自分の作品がどう思われるのか知りたい方へ、感想を書きます」というトピックに投稿いただきましたので、読みました。トピック主です。 少々厳しいですが、ご容赦ください。 小学6年生の少女が視点主ということで、非常に子供らしい読みやすい文体でした。小説と童話の中間あたりといった印象です。 全体としてストーリーが発散してしまっているという印象を受けました。理由をいかに述べます。 ストーリーは幽霊が見える少女「蓮花」の元に姉「紅蓮」が訪れ、地獄の王女だったということ、両親と血のつながりがないことを明かされ、更に友達の遥が悪霊に乗っ取られた姉に襲われているところを紅蓮と共に救うという話だと思います。 まず、話の主題が不明確です。 主人公の目的が自分の出自を受け入れることなのか、それとも紅蓮と共に苦しんでいる人を救うことなのか、ここがはっきりしていません。つまり、何を以て物語のゴールとするのかが分かりません。 長い話であれば、エピソードを並列させることもできますが、6,000字の作品ではそれは難しいと思います。 主人公の身に起きたこととその出来事に対する主人公の反応が釣り合っていない気がします。 12歳で両親と実は血の繋がりがないことを知ったら、結構苦しむと思うのですが、それがあまりにさらりと流され過ぎていて、読者としては、あっけないと感じます。更に地獄の王女であると言う出自を受け入れるまでもあっさりしすぎていて全体的に漫画のようです。 最終的には、遥姉妹を救ってハッピーエンドになりますが、読者からすると、「あー、よかったね」くらいにしか思えません。 以前も申し上げましたが、主人公の深い苦悩が足りず、基本は紅蓮が話を引っ張っていて主人公が特に何もしていないという印象です。(ただ、小学6年生の子供が主人公なので苦悩を描きにくいという事情もあると思います) 6,000字前後の短編なので、まずは主人公のゴールを絞り、それを阻む困難をどう超えるかを描写するという構成にした方が読後感が残るのではないでしょうか。 今のままですと、子供向けの童話であれば十分と思いますが、大人が読むと物足りないとなるかもしれません。 (子供向けアニメを見て大人が感動しないのと同じ理屈です) 総じて、ふわふわした作品でした。
1件・2件
感想ありがとうございました! 確かに主人公の苦悩が足りないですね! これから加筆修正を 重ねていきたいと思います!
1件
トピックでも書いたのですが この作品はまだ完結していません。 一応、お知らせしました! アドバイスありがとうございました☺️

/1ページ

1件