watergoods

トランスジェンダーを真剣に扱った恋物語
「自分の作品がどう思われるのか知りたい方へ、感想を書きます」というトピックに投稿いただきましたので、読みました。トピック主です。 少々厳しい感想ですが、ご容赦ください。 普通の会社員の男性、響とトランスジェンダーの女性、尚の恋愛物語です。かなり濃厚かつ丁寧な描写が続く作品で文章もお上手で読みやすかったです。ただ私は元々恋愛小説が好みではありません。ですので、個人的にはあまり合いませんでした。(この作品だからというわけではありません) トランスジェンダーである尚の描写はリアルだな、と感じました。女性でないゆえに女性よりも女性らしくあろうとするといった点はいかにもトランスジェンダーらしいな、と感じました。 また、尚のことを知りつつも受け入れようとする響も立派だなと思います。 ただ、いくつかの点が気になって途中で読むのを止めてしまいました。 ・響の描写にやや説得性がない。 下世話ですが、男性は女性を性的な対象として見ています。男性が女性と付き合う場合、相手を抱くことができる、という下心が当然あります。 しかし、尚の場合は身体の問題でそれができません。そういう人を恋人に選ぶ場合、響はもっと苦悩すると思います。 好きになれば身体の性別は関係ない、は理想論で、実際、それほど簡単に割り切れる問題ではないと感じましたが、響きはさほどの苦悩もなく受け入れています。 響は絢子の胸の谷間にどきっとしたりしています。これは響が一般的な感覚の男性であることの証明です。にも関わらず尚をあっさり受け入れ過ぎているのには違和感があります。 ・ヨウスケとの電話のシーン 大して頻繁に会っていないヨウスケに尚のTJのことをばらすシーンも納得感がなかったです。 男性はプライドの生き物なので、可愛い彼女がいる相手に、自分の彼女はTJであるとは告白できないと思います。負けた気がするからです。 場合によっては友人の彼女が自分の彼女より可愛いだけでも男は嫉妬します。それにも関らず、あんなあっさりと認めるとは到底思えません。 途中で辞めた最大の理由は、同じようなシーンが続いたせいです。イチャイチャしているのを延々見せられてもさすがに飽きます。 できれば響の苦悩や尚への偏見といったシーンをもっと入れて欲しかったです。
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watergoodsさん 感想ありがとうございました。 私の初めての作品という事もありますがいろいろと悩んだ末の作品でした。 ご指摘頂いた内容をしっかりと理解して、今後に繋げていきたいと思います。 ヒビキのキャラ設定に悩み、絢子への描写や電話シーンはキャラを立たせる為の様な物でした。ちょっと考えが甘かったですね。 ヒビキの好きになったら身体は関係ないという気持ち。 ナオも受け入れてくれたけど、ヒビキとの関係をもっと悩む様な気持ち。 この様な部分をもっと書くべきでした。 なによりもご指摘の通りもっともっと苦悩が必要でした。 それと1番最後に書いているのですが、僕もwatergoodsさ
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阿迦沙さん コメントありがとうございます。辛辣なコメントでご気分を害されたかもしれません。もしそうであれば申し訳ありませんでした。 感想を書いた後に考えたことですが。 響が別の女性の肉体的魅力と、尚との精神的なつながりを天秤にかけてしまうようなシーンがあり、それでも尚を選ぶなどの展開が見たかったな、と思います。 もう一つ。二人が結ばれた後に、世間からの偏見や差別といった好奇の目に晒されながらも互いを想い合い、精神的なつながりを深めていくという展開の方が、単にイチャイチャが続く(二人の世界に浸る)よりも興味が持てたかなと感じました。 後は、もし二人が結婚するならば子供の問題(養子を取るの
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