咲蔵 風人

両者のわがままがすれ違う、誰にでも起こり得る一編
記憶を失くしていく妻を、最新技術で蘇らせたと喜びも束の間。寧ろ機械のようになっていく彼女に愛想をつかしてしまう夫。 浸食されていく妻を見ては、元の妻の姿を追い求めてしまったり、他の女に愛を求めようとしてしまったりするのも共感できる。一方で、機械と共に生きていかなくてはならなくなった妻としても、夫と生きていきたいと一生懸命であるのも垣間見え、ベランダで涙する彼女の姿は、胸締め付けられるものがある。 AIや機械技術という設定に隠されつつも、男女の愛として見れば、誰にでも起こりうる「わがままのすれ違い」を感じました。 雪乃さんの得意とする情景描写もまた、作品全体に切なさを演出している、素敵な一編でした。
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咲蔵さんのレビューのほうが驚くほどにまとまってて、頭があがらないw 素敵な感想レビューをありがとうございます😖とても嬉しいです!!こんなに丁寧に書いてもらえるなんて、、雪乃は幸せ者です😭 本当にありがとうございます!!
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