西 東

スカッとウジウジ?
軽快な物語の運びで、ただ一つ身の上に起きた非日常な出来事に振り回される様子が面白いですし、考えさせられもします。 不思議な出来事の答えは分からず仕舞いですが、爽快さと前向きさを覚えるラストはやはりこの作者様らしく、楽しく最後まで読ませていただきました。 特別な能力の詳細は分からずとも、見た目で容易に想像がついてしまう部分に独り振り回されている様子は、道化を演じる者の悲哀がひしひしと伝わります。しかし他人目線でいる読者としては、個人的に滑稽さが勝ってしまって笑ってしまいました。 ストレートな心情の表現が滑稽さを含みながらも丁寧で、主人公の人の良さが伝わります。
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