初めてのレビュー。失礼があればお許し下さい。
「一芸に秀でよ」という言葉が昔からありますが、 外の世界の者は、音大生と聞けば例えば、 宝塚歌劇団みたいな憧れを抱いていたりします。 クラシック音楽は、音楽の中でも抽象度が高く、 聴く側の知性を要求される感じがしますし、また 音をどのように言葉で表現されるのだろう、との 興味もありました。 分かりやすく見事に、手を抜くことなく、 表現されていました。 一人の音大生の4年間の記録には、時代性も 感じ取れました。 語り手である主人公を取り巻く人間関係に おいても、距離の取り方が、世代の特徴として 絶妙に立ち昇ってきます。 そめや作品の特徴でもある、 そっと掬い上げるような丁寧な描写が、 読後の余韻を長く留めてくれます。
2件・1件
棗さん、初めてレビューを書かれたとのこと、本当にありがとうございます! クラシック音楽に対して抽象度の高さという視点は元々待ち合わせていなかったのですが、この小説を書いていてご感想からその視点を学ぶことがあり、勉強になりました。 人間関係の時代性、私の見方を書いてみたのがそのように捉えていただきありがたいです。 大変嬉しいご感想をいただき、心よりありがとうございます🌺
1件

/1ページ

1件