村木志乃介

作者の届けたい思いをひしひしと感じます
未来からやってきた星型ロボットエブリンの目的。それは、人と触れ合う機会がなくなり、眠りながら生きる未来人に向けて物語を書いてもらうこと。人類が争いをなくすためにたどり着いた究極の未来の姿が垣間見え、物語のテーマがとても深まっていました。そして、未来のロボットと現代を生きる若者とのやり取りは心温まるものがありました♪ 一度は夢を見て、あきらめた。そんな経験した人にしか書けない小説を求めてエブリンは若者のもとを訪れる。小説に書く世界は、作者の経験からくるものが多く、その中でもとくにネガティブな面から再起を図るという、読む人の心に訴える物語は多くの方に共感が得られると思います。眠っている未来の少年の目を覚まさせるべく物語を書く。なにか胸に突きつけられるものを感じました♪ 若者はエブリンに言われ、小説を書こうとしたものの、途中で筆を折ろうとする。エブリンは、若者が夢を描くきっかけとなった過去の場面を見せたあと、未来に生きる少年の姿を見せる。若者はなぜ薬剤師を目指したのか。その動機を思い出させる。 子供のころに持った夢の動機は大人になってみて振り返ると、その職業というよりも、もっとべつのところに惹かれたと気づかされます。私もそうだったと、誰もがまさにそのことを思い出させてくれる作品です。 若者が見た将来の夢。その動機は笑顔をくれたおばちゃんでした。誰かを笑顔にすることが彼の夢でもあった。夢はかたちを変え、小説を書くことで、誰かに幸せな気持ちを与えることができる。「おくすり」というお題をユニークな着眼点をもって取り入れていると感じました(^0^)/ 今回のお題「おくすり」をどう扱うか。私もいろいろ考えてみましたが、かたちになりませんでした。どうもアイデアを料理できないというか、最近すっかり物語を創り上げることができずにいます。 そんな中、桜井さんの作品はとても伸び伸び書かれていて、素敵だなと感じました。体がなまったときに筋肉をほどよく動かすように、書くことの喜びを感じながら筆を進めている姿が浮かんできました。誰かに届けたいというその思い。しっかり届きましたよ♪ また楽しいお話を読ませてほしいです。同時に、桜井さんからのおくすりをいただきましたので、私もぼちぼち参加したいと思っています。 今回も心温まる作品をありがとうございました(^0^)/
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村木さん、ありがとうございます! おくすりというお題を見て、薬学的な話は自分には無理なので、誰かにとってはそうなるもの、という形で書き進めました(^^♪ そこに小説を使ったのは、ある意味自分への処方みたいなものでもあります。こんな風に書いたなら、もう少しがんばらなければ、みたいな(笑) 目的とか意味とか人それぞれで、有る人もいれば、特に無い人もいて。でも、こうやって形に残したのであれば、自分が意図せずともなにかが起きる…なんて淡い期待を持っていたりします。 物語は壊れるものじゃないし、腐るものでもない、永遠に残るものなので。誰のどんな作品であっても。 今回も伝えたかったこと、読み取って
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