watergoods

合縁奇縁、実は。
拝読いたしました。 確かに怖いようで、それほど怖くないホラーです。ただ、間の取り方、構成の仕方、それと主要人物の佐藤の性格のせいか、途中途中は薄気味悪さと何かが起こるのではないか、という不安が付きまとってきます。この作品の怖さの原点はそこにあったのかもしれない、読み終わってからそんな印象を抱きました。 ある程度人生を達観し、一通りのことはできるようになった中年男が見せる少年のような執着と好奇心。ただ、それが妙な方向へとシフトしているせいなのか、どうにも薄気味悪いなと感じました。 最後はストーリーや出来事という観点では大団円になっていますが、主人公はどうにも色々なことが腑に落ちない、という形です。そこもまた、余韻を残すホラーといった趣で素晴らしいなと感じました。
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watergoods さん、 これまでの作風から、どうしてもそれっぽい方向を期待させつつ、なんども肩透かしを食らわす、という「???」な展開をさせて、しかもラストもある意味肩透かし、という状態でも最後までついてきていただけたようで、正直ほっとしております。 佐藤本人はかなり偏ってて、一般的な感覚からすると理解し難い部分が ”不安=恐怖のトリガー” となればいいな、と思いながら書いておりました。 ちょっとしたズレが開いていくさまを描くのは楽しいので、そのあたりが伝わったのであれば、とても嬉しいです。 励みになります!!! ご感想をありがとうございました。
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