makoto

陰湿という表現がぴったりとくる
こんにちは。これからもよろしくのご縁で拝読しました。得体のしれないモノがにじり寄ってゆき、家族はなぜか口をつぐみ、酒肴でもてなすという何なんだ、この状況は。と考えさせられる序盤でした。ハンゴンサマという謎の言葉も読者の想像をかき立てます。家にいないと不幸になるというある種理不尽なことも不気味だなと思いました。 終盤でハンゴンサマの正体が明かされるのですが、怖い展開でした。人間が一番怖いと思わせる描写で凄いなと思いました。 始めから終わりまで緊張感の持続する名作だと思います。 受賞おめでとうございます!
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makoto様 この度はお読みいただきありがとうございます。 ―圧倒的に強い死霊に対して、主人公が宣戦布告の意を心に秘め、「これからもよろしく」と言う― というラストを決めて、それに向かって書き進めました。 “日本の田舎の集落や旧家が隠すように守ってきた何か秘密めいたもの、長年続けたことで一種の祭祀のようになっているが元をたどれば怪しいもの”を描きたかったのですが、それが陰湿な雰囲気につながっているのなら、描きたかったことが描けたのかなと思います。 名作と言っていただきとても光栄です。さらに面白いものを書いていきたいと思いました。嬉しいレビューありがとうございました。
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