いぬい節
根源的な恐怖……とでも言うのだろうか。 どことなく曖昧でモヤモヤとして、確信に触れない状況だけを読まされ続け わかったようなわからないような不思議な理解度のまま物語の終盤に至り おやと思うような展開になって、最後は不思議でありながらどことなく後味の 悪さが残る不思議な感覚を抱いたまま最後の文字を見ることになる。 明快にされているはずなのに、どことなく理解しきれていないなんとも言えない モヤモヤとした感覚が癖になり、意地でも理解したくなり何度も読む。 これぞまさに「いぬい節」 漱石、シュレディンガーのFeat2作品のようにスッキリとする作品もあるのに このような曖昧でぼやけた作品もかける懐の広さはさすが。
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月神さまの美しい文章に 出来の悪い作品が、何だか高尚な作品に思えるマジック!ありがたいです!

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