昭島瑛子

長い時を共に過ごしたからこそ
311。私がATPⅠ〜Ⅲを読了するまでに送ったスター数=読了までにかかった日数です。 最近ではファスト映画とかタイパとか、とにかく短時間で効率よくエンタメを消費してしまおうという潮流がありますが、長い時間をかけたからこそ感動を得られるものがあると思います。私にとってATPはそんな作品でした。 この作品のラストはわかりやすいハッピーエンドではありません。もしもハッピーエンド至上主義の方が読んだら「こんなに長い物語を読んだのに!」と納得しない可能性もあるかもしれません。 でも、これだけの長い時を共に過ごしたからこそ、このラストにしか辿り着けないのだと痛すぎるほど伝わってきます。 ATPには非常に多くの登場人物が出てきます。私は登場人物が多い作品を読むと名前を覚えられなくて混乱したり、カタカナに弱くて人名を覚えるのが苦手なのですが、この作品は驚くほどスムーズに読めました。 それはキャラクターの力だと思います。人物設定がよく考えられていてそれぞれに個性があって、「琥珀」「藍色」と言われただけで誰のことなのかわかる、というのももちろんなのですが、登場人物同士の関係から人間性が浮かび上がってくるからそれぞれの人物が深く心に残るのだと思いました。 これだけの長さの物語を読み終えた今、私が思っているのは「また読みたい」です。物語を読み進めていったからこそわかった各人物のキャラクターを踏まえてもう一度あのエピソードを読んだら感じ方がどう変わっているのか。二周目はきっとまた違う楽しみ方ができると思います。 そしてなんと嬉しいことにATPは紙版があるのですよね! 人混みが苦手なので文フリは今まで行く気が起きなかったのですが、ATPが入手できるなら行きたいと初めて思いました。 11月は都合が悪くて行けなかったのですが、次の機会には行ってみたいと思います(文フリは回を重ねるごとに来場者数が記録更新しているようなので、人混みに怯んだら通販で買わせていただきます^^;)
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昭島瑛子さま、このたびは拙作を最後までご覧くださりありがとうございました。 平日も休日も毎日スターとスタンプを送ってくださるのが、もう何ヶ月も私の励みになっておりました。ペコメをいただけた日は特に嬉しくて、1日幸せな気持ちになっていました笑 311…!数でみると本当に感慨深いですね。完結してしばらく経ちますが、昭島さまが追い掛けてくださるのを見ながら、小説というのは読んでくださる方がいる限り何度でも蘇るというか…改めて息を吹き込まれるものなんだなと、不思議な実感をいだいておりました。 「~、このラストにしか辿り着けないのだと痛すぎるほど伝わってきます」というお言葉に、しみじみとこの作品を書
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