ク〇な男には最大級の戦慄を……
トントントン――の小気味いいオノマトペと心情描写から始まるため、これがどんな『恐怖』に繋がるのか全く予想ができません。 時の流れとともに都会の色に染まり、人としての誠実さを失った二股男、レン。 そんな〇ズを一途に想い、献身的に振る舞う女、モエカ。正直、モエカのキャラにイラッとするレンの気持ちも分らなくもないけども(笑) どんなに邪険に扱われても、不変の愛情を求めるモエカの健気さには同情を抱きます。 そんな背景の中、レンを恐怖と絶望の淵へ誘い込む、一本の電話が―― レンが食事中に違和感を得る度、読者には間合いを詰めるような、得体のしれない恐怖を与えます。 読み手の想像力が豊かであればあるほど、それまで判然としなかったモエカの行動、言動の意味を理解した瞬間、その猟奇的な執着に恐れおののくことでしょう。 一つ一つの食感を丁寧に描写することにより、怖気をジワジワと膨張させていく筆力は流石です。筆者のS気質を存分に味わえる作品、と言ってもよいでしょう。 ラストを知った後に読み返すことで、また違うテイストが味わえました。 レンを失意のどん底に叩き落す描写もお見事。今カノは復讐劇に巻き込まれた被害者だけど……まぁ、女の嫉妬の矛先は女、が常ですから。致し方なし← トロ様、素晴らしい作品をありがとうございます! 心の友よ――!大好きだ――っ! (*'ω'*)ムフフ❤
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凉葉ちゃん、丁寧なレビューをありがとうございますーヽ(;▽;)ノ めっちゃ、嬉しい❤️ 私も大好きだーーっ!!
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