続きが気になる警部補の戦い
・ダーティーな魅力あふれる世界観  事件を解決する。という言ってしまえば単純な事象の背景として、とても良い味を出していました。どこか皮肉っぽいギャグセンスも相まって大人なおもしろさがあります。 ・癖の強い登場人物  常識から著しく乖離こそしていませんが、実にクセの強いキャラクター達が多く登場していました。残酷な事件自体のインパクトを邪魔せず、あくまで緩衝材としてうまく働いており、むごさに思わず手を引いた読者の手をがっちりと掴んで離さない強さを感じました。 ・逸彦と多岐絵の関係  不思議なリスペクトと、淡いロマンスが燻る二人の関係。どこか依存性すら垣間見える二人の関係は、吐き出しようのない本作の結末を受けた逸彦自身への逃げ道?としての役割を担っています。事件以外でこういった人間の心情関係を描くことで、わずか8ページの作品に強く立体感が生まれていました。 まとめ  オーバードーズなどを扱う陰鬱な事件の中で、逸彦を中心とした癖の強い警察たちのやりとりが面白い作品でした。文章自体のシッカリさもさることながら、ただ陰鬱で苦しいモノを投げつけられたような読み難さがない本作は、多くの人が楽しめるサスペンスだと思います。全体を通してジワリと薫るダーティーな世界観や、アダルトチックな関係性も、作品の深さをより一層強くしていました。  シリーズ物とのことですので、いつか続きを読みに来ます。面白かったです!
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何とも嬉しく、有難いお言葉をいただきまして、どうも有難うございます! 警察物でも人間ドラマに特化したものを書きたくて生まれたのが逸彦でした。受け止めてくださって、本当に有難うございます! スピン・オフ含め、まだまだ彼らは走り回っております。 お言葉を励みに、また別の舞台でも走らせたいと思います!! ぜひまた、お越しくださいませ。心よりお待ち申し上げます!!
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返信ありがとうございます。 "やりたい!" という自分の気持ちがあった上での作品こそ、思い入れも強く非常に練られた作品が創られると思います!これからもその情熱と愛情で、逸彦たちの走る道を敷いていくことを、応援しております!
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