有澤いつき

 最後まで読ませて頂きました。文章力の向上……ということでしたが、気になった点について触れさせて頂きます。  こういったセンチメンタルで文学的な物語は確かに難しいですね。短いこともあり、閉じた世界観、というのでしょうか、こういった書き方によくある感じの自己完結した話だと思います。世界観を重んじるなら私が口を出すことでもないと思いますが、蛇足程度に言わせていただきます。  読むと、時系列が曖昧に思います。「ごめんね」と言った彼女の最後の言葉は最期の言葉なのか。そのあとの「仕方がない」はいつ言ったのか。今の書き方だと「ごめんね」があって「仕方がない」と言ったように捉えられます。  僕の気持ちについても僕が自己完結した感じです。僕の事情がなかなか飲み込めない。言葉がそもそも少ないせいもありますが。僕と彼女の関係、僕の思いをもう少し知りたいな、と思いました。  文章力の向上について、私が言えたことではありませんが、短い言葉の中でどれだけ印象的な言い回しができるか、読者がすっと理解できるものがあるか、かと思います。難しい話だとは思いますが……    以上です。興味深いお話でした。

この投稿に対するコメントはありません