海野眞卯

初めて人を好きになった時の、喜びと切なさと苦しさと…。 色んな感情をこの作品を読んで思い出しました。 さくらさんのお話はいつも、芯の強い女性が登場するので、その意味では美羽ちゃんは、最初はちょっと頼りなくて、友人の愛里ちゃん任せで、もどかしい思いもあったんですが(胡桃は愛里の方が圧倒的に好きだった) だけど、好きな人が出来て、彼に思いを告げた辺りから、びっくりするくらい、強くオトナになったと思います。 愛里ちゃんは、逆に脆くなるんですよね。このふたりの対称性も物語に深みを与えていたと思います。 恋を知った少女のその成長と変化を、さくらさんは描きたかったのかな、なんて思うくらい。的外れな感想だったらごめんなさい。 胸がキュンキュンしたり、ぎゅっと苦しくなったり、慌しく揺れ動く、素敵な物語、ありがとうございます。

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