普通の極み

30ページまで読んだ感想です。まず思ったのは、序盤から説明が多いです。さすがに七つの大罪全てではなかったので、安心しましたが、四人のキャラを一気に説明されたときは少し混乱しました。  時系列にそらず、あえて過程を省き、結論から始まる物語は“どうしてこうなったんだろう?” と興味を持たせることができます。ただ、この小説では過去に起こったことを主人公の一人称視点であっさり説明されていたので、その効果が半減したように思われます。もう少し登場人物同士の絡みで見せれば、より読者が引きつけられると思いますよ。  文章は達者なので、情景を思い浮かべられないとか、誰が話してるんだ? といったことはありませんでした。文章についてあえて言うとすれば少し行間を詰めすぎなところくらいです。辛口になりましたが、全体的に見ればかなりレベルが高い作品だと思います。表紙も立派だし、将来化けるかもです。これからも暇があったら読まさせてもらいますね。

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