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静岡県随一と言われている全国区レベルである石欄高校との試合は、今自分達の実力が全国にどれまで通用するか確認するという意味でもある試合だ。
もし大差で負けるようなことになれば、国立に行く夢は遠くなってしまうが、勝つことができれば大きな自信に繋がる。
そのこともあり、石欄戦の前に1試合あるというのにみんなの頭の中は石欄高校と戦うことで一杯だった。
そんな妙に落ち着きのない俺達を見てそのことを悟った監督は、アップの途中ではあるがみんなを集合させた。
集合した俺達を確認すると、監督は喋りだした。
監督「みなさん、あまりアップに集中できてないように見えますが、石欄高校との試合がやはり気になりますか?」
監督の問いに、みんなは戸惑いながらも首を縦に振った。
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