ファイアーバード

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高校1年……春 県内の天才でも馬鹿でもない高校にに進み友達もほとんどいない退屈な毎日………。 これが大人の言う「平和」……。 クソ食らえ❗❗ こんな毎日なんてぶっ壊してやりたい❗❗ また人を殴る。……殴る……殴る。 このまま腐ってくのか……。 体育館裏いつものように制服にタバコの匂いを染み付かせる。 ~♪~♪♪ 昼間から授業をサボる軽音部……。 「もう誰も信じられないよ……♪ このココロから剥がれ落ちたのはなんだろ♪ また独りぼっち寂しがり屋……」 オリジナルの曲かな[?][?]ひどい歌詞とメロディー……。 「だったらお前もやってみろ」 不意に声をかけられた。知らない間に考えを口にしていたのか[?][?] 先輩連中や先公どもにも鼻摘みものとして有名だった俺に声をかけるやつはなかなかいなかった。振り返ると……女[?][?] 男くさい口調、仕草……。 「誰………[?][?]」 「お前意外といい奴なんだな」 うっすら笑みを浮かべながらその女は言った。 「その手に持ってるのお前のじゃないだろ。」 右手にある空き缶や吸い殻を隠す……。 「ちょっと来い❗❗」 女はいきなり左手を掴み歩き出す。 「お、おいっ💦💦」 無理矢理部室に連れ込む……。 中にいた部員はキョトンとしたような……飽きれた顔でこっち……嫌、女を見る。 「またかよ……。」 誰かがつぶやく。 「今からお前のためだけにライブをしてやる❗❗」 女は胸を張る。 「……はぁ💦💦」 これがお前との出会いだったな………。
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